地球人に向けて
このブログは、オリオン星人であるピピンの視点から 地球人へのメッセージをお伝えします。

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ある日、彼は道を歩いていた。
会社に向かういつもの道。
 
そして、ほどなくいつもの交差点に差し掛かった。
彼の前には、老婆が杖を頼りに青信号を待っていた。
 
突然、老婆は「うぅ~」という低いうめき声と共に彼の視界から消えた。
ふと見ると老婆は胸部を抑えて、座り込んでいる。
 
信号が変わった。
彼は「このままなら遅刻してしまう。」と思って、老婆に気づかない振りをして会社へ急いだ。
彼の後ろで救急車のサイレンがかすかに聞こえた。
救急車のサイレンが止んだときには、老婆はもう二度と息をすることはなかった。
 
翌日、彼は道を歩いていた。
会社に向かういつもの道。
 
そして、ほどなくいつもの交差点に差し掛かった。
彼の前には、青信号を待つ老婆の代わりに小さな花が置いてあった。
 
突然、彼は胸部に激痛を覚えた。
「うぅ~」という低いうめき声と共に彼は座り込んだ。
 
信号が変わった。
彼は「このままなら死んでしまう。」と思って、会社へと急ぐ人の群れに力を振り絞って手を伸ばした。人々は、彼に気づかず会社に急いだ。
意識が遠のくなか救急車のサイレンがかすかに聞こえた。
救急車のサイレンが止んだときには、小さな花を握った彼の死体が転がっていた。
 
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テーマ:短編小説 - ジャンル:小説・文学

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